BEC Written Communication 対策のまとめ
BEC Written Communication対策に関しては思いのほか問い合わせが多いです。
私自身一番苦労したのでよく分かります。
WC対策についてリンクをまとめておきます。
少しでも参考になれば・・・
がんばってくださいね。
BEC Written Communication 対策④
もし本番で知らない論点が出題された場合の対処方法。
出題テーマについて知らないから何も書けない、ではもちろん合格はできません。
でも良く考えてみると、受験生のレベルがそんなに高いとは思えない。
どんな問題でもスラスラ解答できるやつなんてごくわずか。
ほとんどはぎりぎりで受かっているはずなんだから、そこにもぐりこめればいい、と考えてみると気持ちが楽になります。
BECのWCは、ほとんどが経営者からの質問です。
・こういうことやってみたいんだけど、それってどう?
・新しいことをはじめたいんだけど、これとそれ、どっちがいいと思う?
・法律が変わったみたいだね、どんなことに気をつければいい?
出題はほぼこんな感じ。
解答としては、
「御社はこんなことやりたいってお考えなんですね。
たしかに、御社がそれをやると大きなメリットがありそうですね。
メリットといえば、すでにご存知かと思いますが、こういったことです。
ただあなたが知っておくべきことは、こういうリスクなんです。
とくに御社の場合では、この部分が問題になりそうですね。
ですが、大丈夫、こういうことを事前にしておけば問題は解決できそうです。
リスクはありますが、メリットは捨てがたいですね。
ここはひとつ、事業拡大にむけて、新たな取り組みをしてみるべきだと思います!」
【本番で知らない論点が出てきた場合の対処方法1】
・上記のように日本語で、大枠を語れるようにしておく。
(わからないところは、××、○○、こうこう、など何か言葉を入れておく)
・英語文例集を使って、それを簡単な英語でつなげられるようにしておく。
ここで注目すべきは、メリットとデメリット(リスク)。
メリットは、たいていの場合、売上が上がる、処理効率が上がる、コストが削減できる、のいずれか。
デメリットは、売上が下がる、コストが膨らむ、不正が発生する、もしくは見抜けなくなる、など。
【本番で知らない論点が出てきた場合の対処方法2】
・事前にメリット、デメリットとなりそうなことを書き出して頭に叩き込んでおく
どんな論点が出た場合でも、それを導入したら、こんなメリットがあり、こんなデメリットがある、ぐらいは想像がつけられるようになります。まったくの的外れになるかもしれませんが、部分点ぐらいはもらえることも期待しましょう。
私が立てていた対処方法はたった2つでした。
これだけで合格できたので間違った方法ではなかったと思います。
おさらいすると
まずは型をしっかり押さえる。
復習すると下記のような感じ。
>主題(問われていることは、これだよね。これに回答するよ、という宣言)
>定義(あなたが問うていることの定義はこうだ)
>具体例(それを具体的に述べるとこんなことだよ)
>応用(それをあなたの会社で応用してみると、こんなことが言えるね)
>反論(ただ、それってこんなリスクもあったりするもんだよ)
>結論(まぁ、こんなリスクがあるけれど、総論では賛成だね)
それを言葉としてつなぐ、
「御社はこんなことやりたいってお考えなんですね。
たしかに、御社がそれをやると大きなメリットがありそうですね。
メリットといえば、すでにご存知かと思いますが、こういったことです。
ただあなたが知っておくべきことは、こういうリスクなんです。
とくに御社の場合では、この部分が問題になりそうですね。
ですが、大丈夫、こういうことを事前にしておけば問題は解決できそうです。
リスクはありますが、メリットは捨てがたいですね。
ここはひとつ、事業拡大にむけて、新たな取り組みをしてみるべきだと思います!」
それを英語の文例集で、英作文できるようにしておく。
そして企業にとってのメリット、デメリットを書き出しておく。
WCの時間になったら、まず英文の型にはめて、文章をタイピング。
そこに、メリット、デメリットを追加していく。
論理的な文章に魅せるように修正する。
あと追加すると、MCを解いている最中に、これなんだかWCで出そうだなぁというニオイがした場合(たいてい出ませんが)には、スクラッチペーパーに定義を書き写していました。(私の場合は、時間の無駄に終わりましたが、出ないとも言えないのでやってみる価値はあるかも)
参考にはならないかもしれませんが、ぜひ使える部分は使って合格を勝ち取ってください!
【LINK】
BEC Written Communication 対策まとめ
結局米国公認会計士USCPAって取る価値があるのか?
就職に失敗したり、将来を悩んだ折に、資格取得に足を踏み入れる方が多いと思います。
資格を取れば将来が変わるんじゃないか、今より良い未来が切り開けるんじゃないか。
これは正しいとも言えるし、間違っているとも言える。
資格の学校で多かったのが、これまでのキャリアとは一切関係ないけど、なんだかカッコ良さそうだし、英語というキーワードにも魅力を感じて、と米国公認会計士の勉強を始めた方。
なんのために、というのはまるで無し。将来がきっと良くなる、と信じているだけ。
そうすると、やっぱりモチベーションが維持できない。
結果、学校にも通わなくなり、勉強もせず、学校にお金を払い込んだだけとなる。
月謝制の学校なんてないから、数十万という金額をどぶに捨てたのと同じことになる。
社会人になって(学生もそうだろうけど)資格を取得するには、それ相応の覚悟が必要だ。少なくとも数年は勉強に時間を費やさなければならない。
その時間に楽しめるはずだったことはあきらめなければならない。
僕の場合は、仕事に影響を与えないぎりぎりの範囲で寝る時間を削り、土日は勉強にあてるということをした。旅行もしなければ(受験自体はハワイでも受けたので楽しんでましたが)、友達づきあいも減った。
投資としての代償は結構大きい。
2~3年間土日を勉強にあて、友達づきあいを減らしてもそっちの道が正解なのか。
勉強を始める前にぜひ考えておきたいポイントだ。
いまフィリピンにいて、英語を勉強している人によく会う。
ここにも同じように、英語ができれば人生が変わると信じてやまない人が多い。
今までの職場では力が発揮できなかったけど、英語を身につければバラ色の人生が待っているはず。
冷静に考えれば、そんなわけないやん!って気づきそうなものなのに。
英語ができれば、確かに英語に絡む仕事は回ってくるようになるかもしれない。
でも、母国語である日本語ですら職場で成果が出せなかった人に、英語が話せるようになっただけで重要な仕事が回ってくるようになるとは思えない。
確かに、英語を身につけた、ということから得られる自信や、英語を通じて国際的なコミュニケーションが広がり、仕事の幅が広げられた、という方は別だが、そんな人はきっと日本にいてもしっかり成果を出す人だと思う。そんな人は、英語を身につければバラ色の人生が待っているとは思っていないだろう。
わき道にそれましたが、米国公認会計士の資格を取ったところで、そんなに人生は変わりません。とくに日本人が取得したって、日本でできることが増えるわけではありません。
だからといって価値がないのか、と言われるとそうでもありません。
僕の場合は、これまで海外なんてまったく縁がなかったのに、フィリピンで事業をはじめる際に責任者として赴任することができたし、勉強したことで企業を見る視点が増えたし、同時期に一緒に合格した仲間ができた。これだけで十分価値があったと思う。
結局は、資格に価値を見出すのはその人次第。
勉強を始めている人、はじめる前の人は、しっかり合格後にどんなことがしたいのかを見極めて取り組んで欲しいな。
ぜんぜん関係ないけど、この人の生き方を感じられると強くなれる気がします。
BEC Written Communication 対策③
BEC WC対策の3回目。
Written Communicationの答案をどのようにして採点しているのか?
AICPAのHPに以下の記載がある。
Constructed responses will be scored holistically.
Scores will be based on three general writing
criteria: Organization, Development, and Expression.
Organization: the document’s structure, ordering of ideas, and linking of one idea to another:
Overview/thesis statement
Unified paragraphs (topic and supporting sentences)
Transitions and connectives
Development: the document’s supporting evidence/information to clarify thoughts:
Details
Definitions
Examples
Rephrasing
Expression: the document’s use of conventional standards of business English:
Grammar (sentence construction, subject/verb agreement, pronouns, modifiers)
Punctuation (final, comma)
Word usage (incorrect, imprecise language)
Capitalization
Spelling
ここに書いてあることは非常に重要だ。
求められていることに、論理的に、簡潔に、適切な表現で回答できればOKだ。
僕自身は、自分の知っている表現で、飾らず、型にあてはめて回答するようにした。
型とはこんな感じ。
>主題(問われていることは、これだよね。これに回答するよ、という宣言)
>定義(あなたが問うていることの定義はこうだ)
>具体例(それを具体的に述べるとこんなことだよ)
>応用(それをあなたの会社で応用してみると、こんなことが言えるね)
>反論(ただ、それってこんなリスクもあったりするもんだよ)
>結論(まぁ、こんなリスクがあるけれど、総論では賛成だね)
パラグラフに分けると、
第1パラ 主題
第2パラ 定義と具体例
第3パラ 応用
第4パラ 反論
第5パラ 結論
まずは問われそうな問題(BEC Written Communication 対策②参照)に対し、日本語で上記の型にあてはめてスラスラと回答できるようになると、本番でも苦労がなくなる。
ただ、もし本番で知らない論点が出題されたらどうすればいいの?
(というかほとんど知らない論点が出題されるのですが)
これについても対策は立てておいた。
次回は、ここを書きます。
【LINK】
BEC Written Communication 対策まとめ
BEC Written Communication 対策②
久々の続編。
僕にとってWritten Communicationはあまりにも厄介な存在だった。
読めるけど書けない。英語で書くことがめっぽう苦手だった。
なのでまず手を着けたのが、英語の文章をちゃんと書けるようになること。
ここで使ったのは2冊の参考書。
1冊目は、高校時代の恩師竹岡広信氏の著書「ドラゴンイングリッシュ基本英文100」(講談社)
基本英文および日本文の100個を頭のに叩き込んだ。
とにかく頭に浮かんでくる日本語を英語化できるようにした。
2冊目は、「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」(著:森沢洋介 ベレ出版)
こちらで簡単な日本語をとにかく英語変換できるように取り組んだ。
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近道ではないかもしれないが英語を書く、という行為に関して苦手意識は少なくなった。この2冊で書くべきことがあれば、英語は書ける、という自信はついた。
ただ、それでもWritten Communicationは攻略できなかった。
それでようやく気づいたが、英語が書けなかったのではなく(英語も書けなかったのだが・・・)、書くべき文章が日本語であっても思い浮かんでなかったのだ。
かなり遠回りしつつ、日本語だったら合格できるレベルを目指すことにした。
まず取り組んだのは、パターン化。そして出題者の意図を汲み取る。この2点。
BECは、出題範囲がめちゃくちゃ広い。どこから出題されるかなんてわかったもんじゃない。
山を張る、という行為はあまりオススメしない。
ただ、出題者が問いたい、というか合格者できる人であれば身につけておいて欲しいという知識はなんとなくわかる。
・財務会計・投資のリスクなどの基本的な知識
・監査および監査を取り巻く環境(SOX法など)、不正を防ぐためにすべきこと
・ITの進化とそれに伴って起こる経営上のリスク
だいたいここらへんに落ち着く。
そして出題のパターンを読み解く。
Written Communicationというだけあって、出題はCommunicationだ。
誰と誰のかというと、CPAと経営者。
経営者が顧問であるCPAに、これこれだけどどうなの?専門家からしたらどうなの?教えてよー。
具体的にはこんな感じ。
・経営者が新しい事業に取り組みたい。
そのためには資金が必要だ。そのお金をどうやって調達しようか。
借入にすべきか、株式を発行すべきか?
CPAさん、アドバイスしてください。
・とある経営者が新たな事業を展開しようとしている。
インターネットを使った通信販売だ。
これまでは店舗販売しかしておらず、どこにリスクが潜んでいるか知識がない。
Eコマースってどんなことに気をつけるべき?
CPAさん、教えてください。
経営者が新たな取り組みをする。
そのときには必ずリスクが伴う。
そのリスクって何?それの対処方法はあるの?
で、その新しいことには取り組むべきなの?
という感じで、まずは日本語で、出題者が問いそうな問題を自分で作成することにしてみた。あまり難しく考える必要はない。
日経新聞で企業が取り組んでいることや、不祥事として報道されたことなどを頼りに、経営者が取り組みそうなことってなに?そしてそのときのリスクってどんなことが考えられる?と考えを膨らませていく。
そう、そこでの答えがWritten Communicationでの回答となる。
次回は、その回答の作り方ね。
【LINK】
BEC Written Communication 対策まとめ