フィリピン・セブ財務会計研究所(旧:目指せ!米国公認会計士(U.S.CPA))

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出願州の選択

米国公認会計士U.S.CPAの試験そのものは統一化されているのでどこで受験しても同じだ。しかし、テストの前後が異なる。

テスト前の違いは、受験の資格要件だ。
大卒以上であればいいのか、それとももっと具体的に会計分野では何単位以上とって卒業している必要があるのかが州ごとに異なっている。また合格後のライセンス取得要件も州ごとに異なる。

勉強開始直後、まず初めに求められるのが出願州の選択だ。

もし実務経験がない人で、かつ日本で受験するつもりなら、グアムで出願するのがオススメだ。
アメリカ以外で受験する場合には、合格後3年以内にライセンスを取得しなければならない、という規定があるのがその理由だ。取得しなければ、合格名簿から取り消される。

ライセンスには同等のCertificateというものもあるのだが、グアムの場合、その取得が容易だ。ライセンスを取得するとその州内で看板を掲げて公認会計士業が行えるようになるのだが、日本にいる限りにおいてはライセンスは不要と言われている。米国公認会計士に受かったということが証明さえできればOKなのでこのCertificateで十分なのだ。
ほとんどの州はライセンスと同時にCertificateが発行されるのだがグアムでは条件付きだが個別に発行される。
合格後を考えると、グアムが一番有利と言える。
ただ他州に比べて受験資格要件は厳しくなる。会計科目やビジネス科目における必要単位数が多く求められる。
大学の専攻によっては受験資格を得るまでにお金と時間を要することになる。

幸い私は商学部出身で、ゼミで財務諸表論を専攻していたおかげでなんなく受験要件をクリアできた。
単位不足については、各資格学校がアメリカの大学と連携していて、エクステンションコースを受講する形で単位が発行される。
単位が少ない人でとりあえず合格を目指す人はメーン州が選択されるようだが、合格した後にライセンスを取得するためにはどちらにせよ単位取得が必要なので、お金と時間をかけてでも受験前に単位を取っておくほうがいい。
この資格が自分に向いているかどうかをまず受験してみたい、という人ならばメーン州でもいいと思うが。