米国公認会計士の難易度
米国公認会計士U.S.CPAの難易度は?とよく聞かれる。
日本の公認会計士は合格までに約3000時間勉強が必要なのに対して、米国公認会計士は1500時間ぐらいで済むらしい。
日本の公認会計士よりは簡単に取れるみたいだ。
などなどよく耳にする。
どれも正しいのだと思うが、そもそも違う国の異なる資格試験なので比較するほうがおかしい。
米国公認会計士の試験は、一問一問をとってみると、比較的優しい基本的な問題が多い。
そもそものコンセプトが、目指す人を落としふるいにかけるための試験ではなく、実務者として知っていて当然のことをしっかり網羅出来ているか、資格を与えるに相応しく実務をやっていく準備が出来ているかを確認するためにある。
とくにTask based Simulation の問題は実務的だ。税務申告の個人用フォームを作成したり、決算処理をしたが誤りがあった場合の修正仕訳であったり、減価償却や繰延税金資産・負債を計算したりなど多岐に渡る。
試験当日まで見たこともない問題が出てくることはザラにある。というかそういう見たことがない問題が出てくることが普通だと思ったほうがいい。そんな問題に対して柔軟に対応出来るかが問われている。
実務に耐える知識が問われるため、基本的な問題をスピード勝負で解いていけるかが大切だ。
米国公認会計士の試験の難易度は?問われると、一問一問は簡単に見えるのでとっつきやすいけど、総じてみると容易じゃないよ、と答えるようにしている。