米国公認会計士資格の活かし方②
今回は、一般企業における米国公認会計士資格の活かし方について。
日本ではなかなか見られないが、アメリカではCPAの活躍の場は主に企業内にある。
CEOやCFOのポジション、財務担当に経理担当、内部監査担当などさまざま。
CEOあたりには教養としてCPAを取得している人も多いようだ。
日本国内でも、米国基準を採用しているグローバル企業やアメリカに本社を持つ日本法人では、財務諸表作成や英文会計のニーズがありそうだ。
また、上場企業を中心に内部監査を強化する動きはあるので、内部監査担当としての活躍の場はあるだろう。なんせJSOX法はアメリカから持ち込んだものなので、米国公認会計士資格で勉強したことは活かせる。
といっても、どちらも資格の有無よりも、実務経験が問われるので、経験無しで資格のみを持っての転職は厳しいと思う。
実務経験がない場合は合理的に考えると、現在勤めている会社の中で活躍の場を探し出すのが一番だ。
名刺に肩書きを載せてパーソナルブランドを確立する。
社内の希望部署に異動願いを出してみる。
いままでの経験とこの資格を掛け合わせて、講演依頼を受けてみる、など。
一般企業でもポジションが上がると自然と予算管理や財務の知識は求められる。
どうお金を動かし、どう投資を回収するか、経験だけに頼るか、理論を学んだ上で臨むか。投資の判断や監査法人とのやりとりなど、資格が必須のわけではないが会計士としてのフィールドは大きい。
資格をいかに活かすか。
資格なんて持っているだけではなんの役にも立たない。ましてや、資格を取れば安泰なんてあり得ない。
でも、活かし様。
自分の強みにもう一本柱を立てる、という風に考えると資格の価値は広がる。