フィリピン・セブ財務会計研究所(旧:目指せ!米国公認会計士(U.S.CPA))

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結局米国公認会計士USCPAって取る価値があるのか?

就職に失敗したり、将来を悩んだ折に、資格取得に足を踏み入れる方が多いと思います。

資格を取れば将来が変わるんじゃないか、今より良い未来が切り開けるんじゃないか。

これは正しいとも言えるし、間違っているとも言える。

 

資格の学校で多かったのが、これまでのキャリアとは一切関係ないけど、なんだかカッコ良さそうだし、英語というキーワードにも魅力を感じて、と米国公認会計士の勉強を始めた方。

なんのために、というのはまるで無し。将来がきっと良くなる、と信じているだけ。

そうすると、やっぱりモチベーションが維持できない。

結果、学校にも通わなくなり、勉強もせず、学校にお金を払い込んだだけとなる。

月謝制の学校なんてないから、数十万という金額をどぶに捨てたのと同じことになる。

社会人になって(学生もそうだろうけど)資格を取得するには、それ相応の覚悟が必要だ。少なくとも数年は勉強に時間を費やさなければならない。

その時間に楽しめるはずだったことはあきらめなければならない。

僕の場合は、仕事に影響を与えないぎりぎりの範囲で寝る時間を削り、土日は勉強にあてるということをした。旅行もしなければ(受験自体はハワイでも受けたので楽しんでましたが)、友達づきあいも減った。

投資としての代償は結構大きい。

2~3年間土日を勉強にあて、友達づきあいを減らしてもそっちの道が正解なのか。

勉強を始める前にぜひ考えておきたいポイントだ。

 

いまフィリピンにいて、英語を勉強している人によく会う。

ここにも同じように、英語ができれば人生が変わると信じてやまない人が多い。

今までの職場では力が発揮できなかったけど、英語を身につければバラ色の人生が待っているはず。

冷静に考えれば、そんなわけないやん!って気づきそうなものなのに。

英語ができれば、確かに英語に絡む仕事は回ってくるようになるかもしれない。

でも、母国語である日本語ですら職場で成果が出せなかった人に、英語が話せるようになっただけで重要な仕事が回ってくるようになるとは思えない。

確かに、英語を身につけた、ということから得られる自信や、英語を通じて国際的なコミュニケーションが広がり、仕事の幅が広げられた、という方は別だが、そんな人はきっと日本にいてもしっかり成果を出す人だと思う。そんな人は、英語を身につければバラ色の人生が待っているとは思っていないだろう。

 

わき道にそれましたが、米国公認会計士の資格を取ったところで、そんなに人生は変わりません。とくに日本人が取得したって、日本でできることが増えるわけではありません。

だからといって価値がないのか、と言われるとそうでもありません。

僕の場合は、これまで海外なんてまったく縁がなかったのに、フィリピンで事業をはじめる際に責任者として赴任することができたし、勉強したことで企業を見る視点が増えたし、同時期に一緒に合格した仲間ができた。これだけで十分価値があったと思う。

結局は、資格に価値を見出すのはその人次第。

 

勉強を始めている人、はじめる前の人は、しっかり合格後にどんなことがしたいのかを見極めて取り組んで欲しいな。

 

 

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

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 ぜんぜん関係ないけど、この人の生き方を感じられると強くなれる気がします。