74点と75点の間に立ちはだかる壁
米国公認会計士U.S.CPAのテストの合格点は、75点。
1問1点というわけではなく、問題の中には採点のされないダミー問題も含まれているので、一概に4分の3正解出来れば合格というわけではない。
FARE(財務諸表論と公会計)やAUD(監査論など)、REG(税法関連)の3科目は、Multiple Choice(MC)という選択問題とTask Based Simulation(TBS)というシミュレーション(実務)問題とに別れる。
それぞれ配分は、60:40。
もう1科目のBEC(ビジネス全般やマクロ会計・ミクロ会計など)は、MCとWritten Communication という英文記述問題(3題)が出される。
配分は、85:15。
どの科目もスピードが求められ早く読みつつ、幅広い知識が求められる。
常識で回答しなければならない問題も多い。
FARE・AUD・REGに関しては、計算上、MC45点、TBS30点最低必要になる。
が、TBSは、どんな問題が出るか検討がつかず、まったく歯がたたないこともある。
会計の問題で怖いのは、1番上の問題を間違えると芋づる式に全問題を間違える可能性があることだ。7つの設題があるが、まるまる1つ落としてしまうことも考えられる。
理想を言えば、MC54点、TBS28点ぐらいは目指したい(どちらが何点とれたかはわからないのですが)
なので出来る限りMC(選択問題)では約9割欲しい。これを1ウインドウで30題出題されるが、たったの3問しか間違うことができない。結構苦しい。
だが、ここまでできるように力をつけていきたい。
そうすると、TBSでもそれなりに点数を積み上げることができるようになる。
またBECでは、英文記述問題(Written Communication)が出題される。
私は、これに非常に苦しめられた。
たとえばこんな出題。
「ある会社がバランストスコアカードの導入を検討している。CPAであるあなたは、どう考える?」
「ある会社がエンタプライズ・リスクマネジメント・システムの導入を考えている。CPAであるあなたはどうアドバイスする?」
ざっくり言うとこんな問題に対して、簡潔な英文で回答を記述する必要がある。
しかも短時間に。英語を書くことに慣れていないと大変。
これもまったく歯がたたない出題があったりする(合格できた今となっては回答の方法を掴んだように思いますので、別で詳しく書きたいと思います)
ケアレスミスは絶対にしない。
合格点を取る誰もが正解できる問題は、絶対に間違えない。
基本的な問題で躓いたら合格はできない。
私は、73点や74点といった点数で何度か落ちている。
ここまで取れてたら、あと1点と思いがちだが、ここからの1点がとても遠い。
74点と75点との間には大きな壁が立ちはだかっている。
今、74点を越っている人はここからもうひと踏ん張りしなければならない。というか、今まで以上の努力が必要かもしれない。
それぐらい74点と75点との壁は大きい。